マップの先へ
今回は、雲のうえのしたでのあしあとマップを飛び出して、古前に行ってきました。
古前は若松駅を線路に沿ってちょっと行ったあたりになります。
駅から199号線に沿ってしばらく行くと…
お!こんなところにもあったのか。
旧若松市マンホールの蓋。
そこからすぐ、左手には広大な空き地と輝く洞海湾。右手には、山へとつづく坂道がありました。見上げれば、山は見晴らしのいいように整備されている模様。
よし、上ってみるか。
よいしょ、よいしょ。
で、わずか3分。
ぐるりと遊歩道がつけられて、東に若戸大橋、西に黒崎の煙突を見ることができます。
洞海湾を眺められるのは高塔山ばかりだと思っていたけど、ここにこんなにいい場所があったなんて。
広場には誰のものか、補助輪つき女の子用自転車がぽつり。もう少ししたら自転車の主もやってきて、賑やかな声でいっぱいになるのでしょう。こんな場所で思いっきり遊ぶのは気持ちがいいだろうなぁ。
住宅地のほうに降りられる道があったので、そちらへ。
…ととっ!
ころころ転がってしまいそうな坂。
入れ替わりに上っていく軽自動車。思わずその運転技術に脱帽…。
やっと平地に戻って、199号がすぐそばにみえるところ。
あぁ!これはもうたまらない!「こんにちは!コロッケください!!」
赤いテントの肉の山下さんと、緑のテントの安部青果店さんです。
「山下のおばちゃんのコロッケおいしいでしょ?」と安部さん。
ふっくら小判型の中にはごろっとじゃがいも。挽肉からしっかりいい味が出てます。一汗かいた体に、みるみる滋養が広がっていくよう。1つ80円なり。
あっという間に食べきって、3人、話に花が咲きました。
「あの公園に行ってきたの?あそこはミサキのやま、じゃなくて、ハナのやまっていうのよ。私も最近知ったんだけどね(笑)。何年か前にはドラマの撮影で女優さんも来たんだってよ。」
あの公園に女優さん…見てみたかったなぁ。
「ここは古前市場っていうの。この正面にも弁天市場ってあったのよ。今はうちら2件だだけど、お馴染みさんもよく来てくれるわ。」
そう話す安部さんのお店には春の旬小カブや、普段欠かせない調味料もたくさん並んでいます。
…ん??
「お客さんから頂いたんで飾ってるの」
ワニのナチュラルさにびっくり(笑)。
そんな様子をみて山下さん
「じゃあ、これも若い人には珍しいかもしれんねぇ。これ練炭火鉢だよ。ひとつで二日持つの。」
働き者の山下さんにほっと一息つかせてくれる火鉢の火。
ほんのりあたたかくぼちぼちと灯る火は、山下さんのあたたかさみたいだな、と思いました。
そうするうちお馴染みさんがやって、市場はいっそうにぎやかに。
さて、私はそろそろ戻るとするかな。またお二人に会いに来たいな。
このあとも散策は続きましたが、それはまた次回…。
マップから少し足をのばして、自分だけの若松を探してみませんか?(城田女将)