チャリンコ散歩

こんにちは古書城田女将です。
残暑の厳しい日が続いていますが、日曜日に市内を自転車散歩してきました。
小倉を出発。到津から七条を通って八幡東区役所、帰りは枝光を通って戸畑駅前から九州工業大学、小倉へと戻る、ぐるっと一周コース。



到津遊園を過ぎ、にしてつストアを過ぎて左に曲がると茶屋町橋梁。

どどんと構えるその姿にちょこちょこと生えた若葉の緑がアクセント。


雲のうえ13号に登場されていた旦過のドロップ缶さんから「到津にある唐揚げ屋さんが美味しいよ」と教えていただいたので、そのお店を目指します。
覚えていた手掛かりが「角に面している」のと「地鶏も扱っている」ことだけだったのでキョロキョロしながら進んでいくと…ありました!
赤いホロにしっかりと「地鶏の店」の文字。きっとここに違いない!
トヤマ商店さんです。



自転車をとめているとお店の中に店主の方らしい男性の姿が。「小倉から来ました」と話しかけると、「あら!自転車で?暑いのによう来てくれたねぇ」と笑顔で出迎えて下さいました。

唐揚げ骨なしは若鶏のものと地鶏のものの2種類。手羽ピリ辛味とスパイシー味。スパイシーと書かれた札には「辛くないです」の手描きの文字。
奥様でしょうか?女性の方が包んでくれました。
帰ってから頂いてみると、地鶏の唐揚げは下味が甘辛くついていて味わい豊か。手羽も噛めば噛むほど美味しい!





到津界隈は昔からの商店がたくさんあって見飽きることがありません。
日に照らされた「お惣菜お弁当」「お食事処」の看板がキラキラと私を誘います。
八百屋さんの奥からピシリ、ピシリとキレのある音が響いていたので覗いてみると、おじさま達がおでこをくっつけそうにしながら将棋をさしておられました。午後のひととき。




進んで、パン屋「ニューどんばる」さん。雲のうえに「ドンバル堂」が紹介されていますが、こちらはひらがなの、別のお店。
ガラスケースに並んだパンの数々に目移り。たまごサンドのきゅうりがふち飾りのようにたまごを彩っていて、新鮮なもので丁寧に作られているのが伝わってきます。
あれもこれもと買い込んで、包んで頂いた紙袋はぱんぱんに!
店主さんであろう控えめなおじいさまの、白い帽子とエプロンが印象的でした。







七条の道と平行して走る高台の道。
「八幡には坂道が多い」とは聞いていましたが、古びた階段が次々に顔を覗かせます。




どこに続くのかワクワク、息はハァハァしながら上ってみると、祝町小学校に出ました。振り返ると…対面の、美術館のある山が美しいこと!



甍の波と緑の波。



階段を下りて見つけたトマソン
地蔵堂のあと??秘密の地下道を塞いだとか?!






行き着いた先は八幡東区役所。ちょっとだけ進んで大谷球場。
製鐵所のエンブレムがピカピカと輝いています。






中央商店街を抜けて、枝光へ。
雲のうえで知った枝光本町商店街を探していると、なにやら賑やかに人の集まった公園へ。なんだなんだと近くの男性に伺ってみると、「夢二まつり」という毎年この季節にやっている地域のお祭りとのこと。揃いのシャツには「SINCE1978」。



なぜ鉄の街に竹久夢二?かというと…

「明治三十三年この地に在住し八幡製鐵所に勤務…」


夢二を顕彰する石碑がきれいに祭られていました。
「宵待草のやるせなさ 夢二」




商店街でのお買いものはまた今度。



「アイアンシアター」という小劇場も最近出来たそうなので、次来るのが楽しみです。





製鐵「くろがね線」のタイドアーチ橋。


ミントグリーンの迷宮。




牧山の坂を越え、九州工大の歴史ある門や守衛室を横目に見つつ、再びくろがね線を越して小倉へ帰りつきました。

所要時間は3時間くらいだったでしょうか。さすがに残暑の陽射しと坂道には苦戦しましたが、雲のうえにもまだ載っていない、自分だけの雲のうえコースが見つけられた気がします。(古書城田女将)